身分違いの恋ではなく、種族違いの恋でした




「私達の場合、この両方を兼ね備えていますね。前途多難」

「いつの間に俺ら恋に落ちたの?」

「違うんですか?」

「・・・・・・・・・・・ゃ、」

「もちろん冗談ですけど」

「――!!」

「・・・・・・ああ、もう、その姿で泣かないで下さい。動物虐待しているようで心が痛みます」

「俺を虐待してるよ!!!」

「そんな、ちょっとしたコミュニケーションじゃないですか」

「ンなの俺は認めねぇ!」

「じゃあ今夜、お詫びも兼ねて一緒にお風呂なんてどうです?裸の付き合いでより良い相互理解を」

「お前はもちっと恥じらいッつーモンを持て!!」

「貴方に見られて恥ずかしい身体はしていません」

「んなッ!!?」

「男同士、たまにはそういうのも良いですよね」

「―――ぁあ、うん。そうだな、男同士、な・・・・」



「何でさっきより落ち込んでるんですか」

「もうほっといてくれ」