星空と城



『――ははうえ・・・・・どうして、おしろにはお星さまがいないのですか?
 お月さまがさびしそう、』

『――そうかしら?ほんとうに、お星様はいないのかしら・・・?』

『――ん〜、・・・あっ!あった!しんでんでみえるお星さまとおんなじ!』

『――そう・・・ただ、ここはとても明るいから、見えにくいだけなの。
 いつだってお月様のそばには、ちゃんとお星様はいらっしゃるのよ―――――』








「――ふふ、」

「・・・・・・・なに人のツラみて笑ってんだよ・・・」

「いえね、ちょっと懐かしい夢を見まして」

「それと俺に何の関係が」

「城にいては気づかない事というのは、多々あるものだなあと」

「?」